クリスマスを華やかに彩るスイーツといえば、やはりシュトーレンです。
しっとりとした生地にドライフルーツやナッツをたっぷり練り込み、時間の経過とともに熟成する風味を楽しめる特別な焼き菓子です。ひと切れ食べるごとに深い味わいが広がり、まさに「至福」という言葉がぴったりの一品になります。
今回は、家庭でも気軽に挑戦できるリッチな手作りシュトーレンのレシピを紹介します。
焼きたての香ばしさはもちろん、日を追うごとに濃厚で奥行きのある味わいへ変化する様子も楽しめます。クリスマスの食卓や、家族・友人への贈り物としても喜ばれること間違いなしのレシピです。
このレシピが生まれたきっかけ
「クリスマスには、自分で本格的なシュトーレンを焼いてみたい」と思ったことが始まりでした。市販のものも美味しいですが、手作りならではの温かみや、自分好みの配合で仕上げられる自由さに惹かれました。
特に、ウメハラのフルーツミックスを使うと、しっとりした生地の中でフルーツの甘酸っぱさが絶妙に広がり、まるで高級スイーツのような仕上がりになります。
初めてこのレシピで焼いたシュトーレンを友人や親戚に贈ったとき、とても喜んでもらえたことが大きな励みになり、翌年以降も改良を重ねながら作り続けてきました。
現在はスペルト小麦を使ったアレンジにも挑戦していますが、原点となるこのレシピは今も大切な思い出とともに残しています。
材料(2本分)
生地
- 中力粉 … 300g
- 砂糖 … 45g
- 塩 … 3g
- ドライイースト … 3g
- スキムミルク … 9g
- アーモンドプードル(ロースト済み) … 60g
- シナモン … 小さじ1
- ナツメグ … 小さじ1/4
- 牛乳 … 110g(人肌に温める)
- 卵黄 … 1個
- 無塩バター … 120g
フィリング
- レーズンなどのドライフルーツ … 150g
- クルミやアーモンドスライス(ロースト済み) … 60g
- フルーツミックス … 120g
仕上げ
- 溶かしバター … 適量
- グラニュー糖 … 適量
- 粉糖 … 適量
作り方の手順
- 下準備
- オーブンを180℃に予熱しておきます。
- アーモンドプードルやナッツ類は170℃で5〜6分ローストして香ばしさを引き出しておきます。
- 牛乳は人肌に温めておきます。
- 粉類を混ぜる
ボウルに中力粉・砂糖・塩・ドライイースト・スキムミルク・アーモンドプードル・スパイス類を入れ、ホイッパーで軽く混ぜます。 - 水分を加える
手順2に牛乳と卵黄を加え、木べらでひとまとまりになるまで混ぜます。 - こねる
生地をこね板に取り出し、なめらかになるまでしっかりこねます。 - バターを加える
こね上がった生地にバターを加え、手でもみ込むようにしながらさらにこねます。バターが完全に馴染んでなめらかになるまで続けます。 - フィリングを混ぜ込む
ドライフルーツやナッツを加え、生地全体に均一に行き渡るように混ぜます。 - 一次発酵
生地をボウルに入れ、40℃で30分発酵させます。 - ガス抜きと分割
発酵後、生地を取り出して軽くガスを抜き、2分割して丸めます。その後10分ほど休ませます。 - 成形
麺棒で楕円形にのばし、片側を少しずらして二つ折りにします。 - 二次発酵
成形した生地を40℃で20分ほど発酵させます。 - 焼成
180℃に予熱したオーブンで35〜40分焼きます。 - 仕上げ
焼きたての熱いうちに溶かしバターを刷毛でたっぷり塗ります。粗熱が取れたらグラニュー糖をまぶし、さらに粉糖を振りかけて完成です。



美味しく作るためのコツ
- ナッツやフルーツは必ずローストすること
香ばしさが格段に増し、風味が引き立ちます。 - 仕上げのバターと砂糖はたっぷり使うこと
外側をコーティングすることでしっとり感が長持ちし、熟成とともに味が深まります。 - 保存方法
完成したシュトーレンはラップやアルミホイルで包み、冷暗所で保存します。10日以上熟成させることで、より濃厚で深い味わいに変化します。
まとめ
贅沢なドライフルーツとナッツがぎっしり詰まったリッチなシュトーレンは、焼きたての香ばしさと、数日後のしっとり濃厚な熟成感の両方を楽しめる特別な焼き菓子です。シンプルな工程ですが、ひと手間ごとの積み重ねで奥深い味わいに仕上がります。
クリスマスシーズンのギフトや、自分へのご褒美としてもぴったりの一品です。手作りだからこそ伝わる温かさと、熟成する楽しみを味わいながら、特別なひとときを過ごしてみてください。