野菜を使ったおやつは体に良いと分かっていても、子どもがなかなか食べてくれないことがあります。特にきゅうりのような青臭さを感じやすい野菜は敬遠されがちです。
そこで今回ご紹介するのは、すりおろしたきゅうりを生地に加えて作る「スペルト小麦のチーズマフィン」です。しっとりした食感とチーズのコクが合わさり、野菜嫌いのお子さんでも食べやすくなります。朝食やおやつとしてはもちろん、お弁当の副菜としても活用できる万能レシピです。
本レシピは、低フォドマップに配慮しながら、消化にやさしい食材を組み合わせています。
生地にはスペルト小麦粉を使い、牛乳の代わりに無糖アーモンドミルクまたはライスミルクを加えることで、乳製品に敏感な方にも取り入れやすくしています。
さらに、きゅうりをすりおろして加えることで生地がしっとりと仕上がり、自然な野菜の栄養を摂ることができます。
材料(マフィン型6個分)
- 無塩バター 60g
- さとう 20g
- 卵(Lサイズ) 1個
- 無糖アーモンドミルク または ライスミルク 40g
- すりおろしたきゅうり 60g(本レシピはきゅうり限定)
- スペルト小麦粉 100g
- ベーキングパウダー(アルミニウムフリー) 4g
- しお ひとつまみ
- チェダーチーズ 40~50g
お好みでトッピング
- プチトマト 6個
作り方の手順
1.下準備をする
きゅうりをすりおろし、水分を切らずにそのまま使います。粉類(スペルト小麦粉、ベーキングパウダー、しお)は合わせてふるっておきます。チーズは小さめにカットしておきます。

2.バターをクリーム状にする
室温に戻した無塩バターをボウルに入れ、ホイッパーで柔らかくなるまで混ぜます。
3.砂糖と卵を加える
砂糖を入れて白っぽくなるまでよく混ぜ、溶き卵を3回に分けて加えながら、そのつどしっかりと混ぜます。
4.粉類と水分を交互に加える
ふるった粉類の半量を入れてさっくり混ぜたら、アーモンドミルク(またはライスミルク)とすりおろしたきゅうりの半量を加えます。残りの粉類と水分も同じように加えて混ぜます。
5.チーズを混ぜ込む
最後にチーズを加えて軽く混ぜ、生地を仕上げます。

6.型に流し入れて焼く
グラシン紙を敷いたマフィン型に生地を均等に流し入れます。お好みでプチトマトを中央に押し込むようにのせると、焼き上がりが華やかになります。

7.オーブンで焼成する
180℃に予熱したオーブンで20〜25分焼きます。竹串を刺して生地がついてこなければ完成です。

カット図です。きゅうりの存在はあまり感じません。トロけたチーズとトマトの酸味が美味しいです。

美味しく作るためのコツとポイント
- きゅうりは必ずすりおろして使うこと
水分が生地に均等に混ざることで、パサつきを防ぎしっとりとした食感に仕上がります。刻んだきゅうりでは同じ効果が得られません。 - 他の野菜では代用しないこと
ズッキーニやにんじんなどを使いたくなるかもしれませんが、それぞれ水分量が異なるため、この分量ではうまくいきません。本レシピはきゅうり専用で設計しており、他の野菜を使う場合は水分の調整が必要になります。 - チーズはアレンジ可能
チェダーチーズ以外にシュレッドチーズや豆乳チーズでも代用できます。よりコクを出したい場合は、熟成度の高いチーズを少し加えてみても美味しく仕上がります。 - トッピングはしっかり押し込む
プチトマトをのせる際は浮かないように押し込みましょう。見た目がきれいになり、酸味がアクセントとして引き立ちます。
このレシピの魅力
子どもが野菜を食べてくれないと悩む家庭は多いものです。
しかし、このマフィンなら「きゅうりが入っている」と気づかないまま喜んで食べてくれることがよくあります。きゅうりの青臭さは焼き上げるとほとんど感じず、チーズのまろやかさとトマトの酸味が全体をバランスよくまとめてくれます。
また、朝ごはんに取り入れると腹持ちが良く、忙しい朝でも手軽に栄養を摂れる点も魅力です。おやつにすれば市販の甘い菓子パンよりも健康的で、安心して子どもに食べさせられます。さらに、冷めても美味しいのでお弁当のおかずにもおすすめです。
まとめ
「野菜嫌いの子どもでも食べやすいマフィン」を目指して考えたのが、このスペルト小麦ときゅうりを使ったチーズマフィンです。
しっとり感を生むのはすりおろしたきゅうりの力であり、このレシピではきゅうり以外の野菜に置き換えることは推奨していません。チーズとトマトが加わることで風味も豊かになり、食卓に彩りを添えてくれます。
健康を意識しながらも、家族みんなで美味しく食べられるレシピとして、ぜひご家庭で試してみてください。