スペルト小麦

春を彩るスペルト小麦のイースターブレッド ~ローズマリーとレーズンの香り~

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イタリアの伝統行事である復活祭(イースター)に登場する「パン・ディ・ラメリーノ」を、スペルト小麦粉を使って家庭でも作りやすいレシピに仕立てました。

ローズマリーの香りをまとわせたオリーブオイルとレーズンを生地に練り込み、編み込みの成形で見た目も華やかに仕上げるパンです。春の食卓やお祝いの場面を彩る一品としておすすめできます。

レシピのきっかけ

イースターは日本ではまだ馴染みの浅い行事ですが、ヨーロッパでは家族や友人と集まり、特別な料理やパンを囲む大切なイベントとして親しまれています。

その中でもローズマリーを使った香り高いパンは、祝祭の雰囲気を一層引き立てる存在です。

今回は、古代から栽培されてきた栄養価の高いスペルト小麦を使用し、現代の食卓に合うようにアレンジしました。香りと味わいを引き立てながら、消化にも配慮できる点が魅力です。

材料(丸パン4個・4つ編みパン2個分)

  • スペルト小麦粉 250g
  • ドライイースト 小さじ1
  • 砂糖 50g
  • 塩 3g
  • ぬるま湯 170g
  • レーズン 100g
  • ローズマリー 3~6g
  • エクストラバージンオリーブオイル 50ml
  • 仕上げ用溶き卵 適量

作り方の手順

1.下準備
レーズンは湯通しして水気を切ります。ローズマリーは軽く洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取っておきます。

2.香りづけオイルを作る
フライパンにオリーブオイルとローズマリーを入れ、弱火で5分ほど温めます。香りが立ったら火を止め、オイルをこして葉と分けます。オイルは冷ましてから使用します。

3.生地をこねる
ボウルにスペルト小麦粉、ドライイースト、砂糖、塩、ぬるま湯を入れて混ぜ、こね始めます。冷ましたオリーブオイルを加えてさらにこね、生地がまとまってきたらローズマリーの葉とレーズンを加えて混ぜ込みます。

4.一次発酵
ラップをかけ、40℃で30分発酵させます。生地がふんわり膨らめばOKです。

5.成形
生地を50gずつに分けて12個作ります。ベンチタイムを10分とったあと、4つ編み用と丸パン用に成形します。編みパンは4本の生地を交互に組み合わせて格子状に編み込みます。

【4つ編み】生地4個を伸ばして、成型する。

格子状に手前から1つ飛ばしに移動して編む。もう1セット同様に編む。

残りの4個はガス抜きして丸めなおす。

6.二次発酵
ラップをして40℃で20分発酵させます。仕上げに溶き卵を塗り、丸パンには十字の切り込みを入れます。

7.焼成
200℃に予熱したオーブンで、丸パンは15分、編みパンは20分焼きます。表面にきれいな焼き色がついたら完成です。

美味しく仕上げるポイント

  • ローズマリーは香りが強いため、控えめに加えると食べやすくなります。今回は6g使用しましたが、好みに応じて減らしても十分香りが残ります。
  • 生地はやや柔らかめになるため、手ごねよりもホームベーカリーやフードプロセッサーの使用がおすすめです。
  • レーズンは必ず湯通ししてから使うと、パンの水分を奪わず、しっとりした食感になります。
  • 編み込み成形は少し手間がかかりますが、見た目の華やかさが増すのでお祝いの席に映えます。

まとめ

スペルト小麦を使ったイースターブレッドは、ローズマリーの爽やかな香りとレーズンの自然な甘みが調和する、春らしいパンです。

シンプルな丸パンは日常のおやつや朝食に、編み込みのパンはおもてなしや季節のイベントにぴったりです。手作りならではの温かみを感じながら、食卓で季節を楽しんでいただけます。

小麦粉の代替としても注目されるスペルト小麦は、低フォドマップ食材を意識したい方にも選ばれることが増えています。香ばしく優しい食感を持つこのパンを、ご家庭でもぜひ取り入れてみてください。