スペルト小麦の香ばしい風味に、たっぷりのチョコレートとココアを練り込んだ、冷蔵ストック可能なパン生地をご紹介します。
仕込んでから冷蔵庫で最大5日間保存できるため、思い立ったときにすぐ焼き立てを楽しめるのが大きな魅力です。
甘さは控えめでありながら濃厚なチョコレートのコクを感じられるため、バレンタインや特別な朝食、そして普段のおやつにもぴったりの一品になります。
レシピのきっかけ
きっかけは、とある海外のパンレシピ本で目にした「チョコレートよりもおいしいチョコレートブレッド」でした。
その贅沢な風味を家庭でも手軽に再現できないかと考え、スペルト小麦を使った配合にアレンジしました。
さらに低フォドマップ対応を意識し、乳糖不使用のチョコレートや乳製品を選べば、胃腸にやさしいスイーツパンとして楽しむことができます。
パン作りは時間がかかるイメージがありますが、冷蔵ストック生地なら発酵をあらかじめ済ませて保存できるので、食べたいときに焼けるのが大きな利点です。
材料(コンテナ1個分)
- お好みのチョコレート 60g
- 無塩バターまたはマーガリン 60g
- スペルト小麦粉 400g
- ココアパウダー(無糖) 60g
- 刻んだチョコレート 70g
- インスタントドライイースト 5.5g
- 塩 5.5g
- 卵 2個
- メープルシロップ 80ml
- ぬるま湯 240g
生地の作り方の手順
1.チョコレートとバターを溶かす
小鍋や電子レンジでチョコレートとバターを溶かし、人肌程度に冷まします。

2.液体材料を混ぜる
大きめの保存容器に卵、メープルシロップ、ぬるま湯、イースト、塩を入れてよく混ぜます。

3.粉類を加える
スペルト小麦粉、ココアパウダー、刻んだチョコレートを加え、ゴムベラでひとまとめにします。

4.生地を整える
ダマが残らないように、手袋をして生地をなじませます。つながりが弱く感じても問題ありません。

ある程度混ざったら、食品用の手袋などでダマがないようしっかり混ぜる。

5.一次発酵
容器にラップをかけて40℃で45分、または室温で1〜2時間置きます。生地は大きく膨らまなくてもツヤが出れば大丈夫です。

6.冷蔵保存
発酵後はラップをして冷蔵庫で保存します。最低でも8時間以上寝かせてから使うと、風味が落ち着きます。ガス抜きは不要です。


クグロフ型で焼く場合のアレンジ例
1.TOPのクグロフの説明です。生地量は580g、17cmのクグロフ型を使用しています。

2.冷蔵庫から取り出した生地を丸め、打ち粉をたっぷり振ります。10分休ませましょう。

3.棒状にのばしてリング状にし、バターを塗ったクグロフ型に入れます。

4.バター(分量外)を塗った型に入れ、40℃で30分二次発酵させます。

5.180℃で25分、その後170℃で20分焼き上げます。竹串を刺して生地がつかなければ完成です。

6.粉糖を振ったりチョコレートでコーティングすれば、さらにリッチな仕上がりになります。


美味しく仕上げるためのコツ
- チョコレートはビターでもミルクでも好みに合わせて選べます。低フォドマップを意識する場合は乳糖フリーのタイプを選ぶと安心です。
- 生地は一次発酵で膨らみが目立たなくてもツヤが出れば成功です。
- オレンジピールや追加のチョコチップを加えると、香りと見た目が華やかになり、ギフトにも向きます。
- 冷蔵庫で保存中は生地がやや締まりますが、室温に少し置けば扱いやすくなります。
まとめ
スペルト小麦のチョコレートパン生地は、こねる手間を省きつつ、濃厚なチョコレートとココアの風味をしっかりと楽しめます。冷蔵庫で数日間保存できるため、思い立ったときに焼き立てのパンを味わえるのが大きな魅力です。
甘さ控えめでありながらリッチな味わいは、バレンタインの贈り物や週末のブランチにぴったり。シンプルに焼いても美味しく、アレンジを加えれば特別感のある一品に変わります。
ご家庭で、心温まるチョコパンタイムをぜひ楽しんでみてください。