揚げたてのパンに砂糖をまぶした甘い香りは、子どもの頃の給食やおやつの時間を思い出させてくれます。
今回ご紹介するのは、古代小麦として知られる「スペルト小麦」を使った揚げパンです。
外はカリッと香ばしく、中はふんわりとした食感に仕上がり、きな粉と砂糖の組み合わせがどこか懐かしい味わいを引き出します。
きな粉が苦手な方や、フォドマップを控えている方には、シンプルなシュガー仕上げがおすすめです。家庭でも手軽に楽しめるアレンジパンとして、ぜひ試してみてください。
レシピのきっかけ
以前に作っていた定番の揚げパンを、より風味豊かに、そして身体にもやさしい形で楽しみたいと考えたことがきっかけでした。
スペルト小麦は通常の小麦粉に比べて栄養価が高く、独特の香ばしさが特徴です。パン生地に取り入れることで、シンプルなおやつがぐっと奥深い味わいに変化しました。
家族もこのアレンジを気に入り、揚げたてを頬張る時間は毎回ちょっとしたイベントのようになっています。
材料(4個分)
- スペルト小麦のパン生地……240g(1個あたり約60gに分割)
- サラダ油……適量(揚げ油として)
- きな粉……40g
- 上白糖……60g(きな粉の1.5倍量が目安)
- 塩……ひとつまみ
- グラニュー糖……適量
※きな粉は高フォドマップ食材に分類されるため、体調に配慮する場合はグラニュー糖のみで仕上げても十分に美味しく楽しめます。
作り方の手順
1.生地を60gずつに分割し、丸めてベンチタイムを10分ほどとります。その後、型に入れて40℃で20分ほど二次発酵させます。

2.オーブンを190℃に予熱し、約15分焼成します。焼き上がったら粗熱をとりましょう。


3.揚げ油を170〜180℃に熱し、パンを片面1分ずつ揚げます。裏返した後は30秒ほどで十分です。

4.揚がったらしっかり油を切り、触れるくらいの温度まで冷まします。

5.きな粉と砂糖を混ぜ合わせ、パンが温かいうちにまぶします。甘さ控えめにしたい場合は砂糖を少し減らすとバランスが良くなります。

7.きな粉とお砂糖との割合ですが、きな粉に対してお砂糖は1.5倍量です。安定の美味しさです♡

高フォドマップ食OKな方には、きな粉versionを♡
※きな粉は高フォドマップ食です。

低フォドマップ食には、シュガーversionでぜひ♡

美味しく作るためのポイント
- 生地の分割
1個あたり60gにすると揚げやすく、均一に火が通ります。 - 油の温度
170〜180℃を保つことで、外はカリッと中はふんわりとした揚げパンに仕上がります。 - きな粉と砂糖の比率
きな粉1:砂糖1.5の割合は、甘さと香ばしさのバランスが良く、安定した美味しさを楽しめます。 - フォドマップを意識する場合
きな粉を使わずに、グラニュー糖だけで仕上げてもシンプルな美味しさを味わえます。
食べ方のアレンジ
揚げたてをそのまま頬張るのはもちろん、時間をおいてしっとり感が増したものもまた違った美味しさがあります。
冷めても軽くトースターで温め直せば、揚げたてのような香ばしさが戻ります。
コーヒーやミルクと合わせれば、ちょっと贅沢なおやつ時間に。
甘いものが好きなお子さんには砂糖を多めに、大人向けには控えめにするなど、配合をアレンジするのも楽しいです。
まとめ
スペルト小麦を使った揚げパンは、懐かしい味わいを持ちながらも、小麦の風味と香ばしさでひと味違う仕上がりになります。
外はカリッと、中はふんわりとした食感は家庭で作ったとは思えないほどの完成度です。きな粉と砂糖の組み合わせはもちろん、フォドマップを意識してグラニュー糖だけで仕上げても十分に楽しめます。
手軽に作れるおやつとして、家族や友人と一緒に味わってみてください。きっと笑顔が広がるひとときになるでしょう。