毎日の朝食に「ふんわり香ばしい小麦のパンが食べたい」と思うことはありませんか?
米粉パンやグルテンフリーパンもやさしい味わいですが、時には小麦本来の風味を楽しみたくなるものです。そんなときにおすすめなのが、古代小麦の一種であるスペルト小麦を使った食パンです。
スペルト小麦は現代の小麦に比べてグルテンの構造がシンプルで、消化にやさしいといわれています。
香ばしさや自然な甘みも強く、素材そのものの風味を味わいたい方にぴったり。今回は、卵や乳製品を使わず、シンプルな材料だけで仕上げる基本の食パンレシピをご紹介します。
ホームベーカリーに材料を入れるだけなので、忙しい朝や休日のブランチにも手軽に焼きたてパンが楽しめます。
レシピが生まれたきっかけ
小麦を控えて米粉パンを焼いていた時期もありましたが、「やはり小麦の香ばしさが恋しい」と感じることがありました。
とはいえ、普通の強力粉だとお腹に合わないと感じる家族もいたため、消化にやさしいといわれるスペルト小麦を試してみたのがきっかけです。
最初は扱いづらいかと思いましたが、ホームベーカリーにお任せすれば失敗しにくく、シンプルな配合でもふんわりと焼き上がりました。
噛みしめるごとにやさしい甘みが広がり、毎日でも飽きない仕上がりになったため、わが家の定番レシピになっています。
材料(1斤分)
- スペルト小麦粉(ホワイトタイプ推奨)…250g
- さとう…20g
- しお…2.5g
- ドライイースト…小さじ1(約3g)
- 水(夏は冷水、冬はぬるま湯)…180〜190ml
- オリーブオイルまたはなたね油…20g
作り方の手順(ホームベーカリー使用)
- 材料を計量する
それぞれ正確に計量することが、安定した仕上がりにつながります。 - パンケースに材料を入れる
水→油→粉類の順に入れ、最後にドライイーストを加えます。イーストが塩や水分に直接触れないようにすると、発酵が安定します。 - 早焼きコースを選ぶ
ホームベーカリーの「早焼き食パンコース」(約2時間)でスタートします。スペルト小麦は発酵が早めに進むため、通常モードより早焼きコースの方がふくらみ過ぎを防ぎやすいです。 - 焼き上がり後に取り出して冷ます
焼きたてはとても柔らかいので、パンケースからすぐに取り出し、網の上で粗熱をとります。粗熱がとれるとスライスしやすくなります。



美味しく作るためのコツとポイント
- 吸水調整がカギ
スペルト小麦は水分をよく吸うので、生地が硬い場合は水を少し足し、柔らかすぎると感じたら粉を追加して調整してください。 - 夏場は冷水を使用
気温が高い時期は発酵が進みすぎてしまうため、冷たい水を使うと発酵が安定します。冬場は常温〜ぬるま湯でOKです。 - 焼きたてとトーストの両方を楽しむ
焼きたてはふんわり、翌日以降は軽くトーストして外はカリッと中はもっちりとした食感を楽しめます。 - 保存方法
粗熱が取れたらラップで包み、乾燥を防いで保存します。冷凍保存も可能で、凍ったままトースターで焼けば焼きたてのような風味が戻ります。
使用したホームベーカリーについて
このレシピは、私が実際に使っている パナソニック ホームベーカリー SD-BMS106 で焼き上げています。
10年以上使い続けてきた機種で、安定してふんわりとしたパンが焼けるのが特徴です。
ただし、ホームベーカリーは機種によって発酵時間や焼き上がりに差が出ることがあります。
同じ配合でも膨らみ方が変わる場合がありますので、ご家庭の機種で試す際は、まずは基本のコースでお試しください。もし膨らみが足りないと感じたら、水分量やコース設定を少し調整すると改善することがあります。
最近は、操作がシンプルで価格も手頃な sirocaのホームベーカリー なども人気です。
これから購入を検討される方は、レビューや機能を比較して選ぶと安心です。
まとめ
「ホームベーカリーで作るスペルト小麦100%食パンレシピ」は、毎日の食卓に寄り添うシンプルでやさしいパン作りの提案です。小麦らしい香ばしさを楽しみながらも、素材を厳選することで体にもやさしい仕上がりになっています。
卵や乳製品を使わないので、アレルギーが気になる方や低フォドマップを意識した食生活を送っている方にもおすすめです。ホームベーカリーに材料を入れるだけで完成するので、忙しい日常でも無理なく続けられるのも大きな魅力です。
焼きたての香りを楽しみながらスライスして、そのまま食べてもトーストしても美味しいスペルト小麦の食パン。
ぜひご家庭の朝食やランチに取り入れて、香ばしくやさしいひとときを味わってみてください。