ふんわり軽い口どけのシフォンケーキを、小麦粉を使わずに焼き上げました。
主役は「テフ粉」というスーパーフード。
古代穀物として知られるテフは、鉄分やカルシウム、食物繊維が豊富で、グルテンフリーの食材として注目されています。乳製品を使わずに仕上げることで、グルテンや乳に敏感な方にも安心して楽しんでいただけるレシピです。
メレンゲの力でふんわり感を出し、上品な甘さの和三盆糖とクセのない太白ごま油を合わせることで、軽やかでありながらコクのある味わいに仕上げました。
朝食やおやつはもちろん、ちょっとしたおもてなしにも活躍するヘルシースイーツです。
レシピのきっかけ
これまで米粉を使ったシフォンケーキをよく焼いていましたが、もう少し香ばしさや栄養価の高さを感じられる食材を取り入れたいと思ったのが出発点です。
そこで選んだのが、エチオピアなどで古くから主食にされているテフ粉です。香ばしい風味と栄養バランスの良さに惹かれ、米粉シフォンのアレンジ版として挑戦しました。
実際に焼いてみると、ふんわりしながらもほのかに香ばしい香りが漂い、素材の良さを感じられる一品になりました。
材料(17cmシフォン型1台分)
卵黄生地
- 卵黄…3個
- 和三盆糖または上白糖…30g
- 太白ごま油または菜種油…40ml
- アーモンドミルクやライスミルクなど植物性ミルク…50ml
- テフ粉…70g
- ベーキングパウダー(アルミフリー)…小さじ2/3
メレンゲ
- 卵白…3個
- 和三盆糖または上白糖…30g
- 塩…ひとつまみ
材料をそろえるときのポイント
ふんわり軽いシフォンに、ほんのり香ばしい風味を加えてくれるテフ粉。
鉄分やカルシウムが豊富で栄養価も高いですが、実店舗ではあまり見かけないため、 ネット通販での購入が安心です。
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日本のスーパーではまだほとんど流通していません。
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作り方の手順
1.テフ粉とベーキングパウダーを合わせてふるう。オーブンを170℃に予熱する。
今回使用したテフ粉です。テフ粉は低フォドマップ食材です。

2.卵白と塩をボウルに入れ、ハンドミキサーで泡立てる。砂糖を3回に分けて加え、角が立つまで泡立てる。最後に低速で1分ほど回し、キメを整える。

3.別のボウルに卵黄と砂糖を入れ、白っぽくもったりするまで泡立てる。
4.太白ごま油、植物性ミルクを順に加え、そのつどしっかり混ぜ合わせる。


5.ふるったテフ粉とベーキングパウダーを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。

6.メレンゲの半量を加え、泡をつぶさないようにホイッパーでさっくり混ぜる。

7.残りのメレンゲを加え、ゴムベラで切るように混ぜて艶を出す。

8.生地を型に流し入れ、竹串でぐるりと一周して大きな気泡を抜く。

9.170℃のオーブンで25〜30分焼く。

10.焼き上がったら型ごと逆さにして冷ます。粗熱が取れたらナイフで型から外す。

高さはあまり出ず、スポンジケーキのように焼きあがります♬

美味しく作るためのコツとポイント
シフォンケーキはメレンゲの仕上がりが命です。角がしっかり立つまで泡立てたあと、最後に低速で整えると気泡が均一になり、焼き上がりがきめ細かくなります。
油はクセのないものを使うと、テフ粉の香ばしさが際立ちます。太白ごま油はごまの香りがないため、上品な仕上がりになります。ミルクはアーモンドミルクやライスミルクがおすすめですが、豆乳でも代用できます。
テフ粉は米粉に比べると膨らみにくいため、焼き上がりは少し低めになります。ふんわり感というより、スポンジケーキのようにしっとりした仕上がりになりますが、それも素朴な魅力として楽しめます。
テフ粉の魅力について
テフは直径1mmにも満たない小さな穀物で、鉄分・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルを豊富に含みます。
さらに、低フォドマップ食材として知られており、消化にやさしいことから注目されています。パンやクッキーなどにも応用できますが、シフォンケーキに使うと香ばしい香りが一層引き立ちます。
まとめ
テフ粉を使ったグルテンフリーのシフォンケーキは、ふんわりしながらも素朴で香ばしい風味を楽しめる一品です。
小麦や乳製品を控えたい方にも安心で、体にやさしい素材だけで作れるので、日常のおやつや軽食にぴったりです。栄養価も高く、家族みんなで安心して食べられるのも魅力です。
素材そのものの良さを活かしたレシピは、飽きずに何度でも焼きたくなります。ぜひ、普段のお菓子作りに取り入れて、心と体がよろこぶシフォンケーキを楽しんでみてください。