春を思わせる香り高いよもぎを使い、米粉でしっとりと仕上げたパウンドケーキをご紹介します。
小麦粉を使わないグルテンフリーのレシピなので、小麦アレルギーの方や健康志向の方にも安心です。ふんわりとした食感と自然な甘さが楽しめ、朝食やおやつタイムにぴったり。シンプルな材料で作れるのに、特別感のある仕上がりになります。
この記事では、レシピの背景から材料、手順、美味しく作るコツまでを詳しく解説します。初めてお菓子作りをする方でも失敗しにくいように、工程ごとに丁寧にポイントをまとめました。
レシピのきっかけ
冷凍庫に眠っていたよもぎパウダーをどう活用しようかと考えていたときに思いついたのが、この米粉のパウンドケーキです。
ほうれん草を使ったケーキのレシピを参考にしながら、小麦粉の代わりに米粉を使い、さらによもぎを組み合わせてアレンジしました。すると予想以上に香りが豊かで、しかもしっとりと焼き上がったため、感動したのを覚えています。
よもぎの青々しい香りと米粉ならではの軽い食感が相性抜群で、朝食にもおやつにも合う一品となりました。手軽に作れて体にやさしいレシピなので、記録として残しておくことにしました。
材料(18×6×9cmのパウンドケーキ型1台分)
- 無塩バターまたはマーガリン 70g
- カソナード(またはきび砂糖) 20g
- お好みのミルク(ライスミルク・アーモンドミルクなど) 大さじ3
- 卵黄 2個分
- 米粉 120g
- ベーキングパウダー(アルミフリー推奨) 小さじ2
- よもぎパウダー 5g
メレンゲ用
- 卵白 2個分
- カソナード 30g
- 塩 ひとつまみ
作り方の手順
1.よもぎパウダーをふやかす
よもぎパウダーに温めたミルクを加えてしっかり溶かし、香りを引き出します。粉のまま加えるよりも生地になじみやすくなります。

2.メレンゲを作る
卵白に塩をひとつまみ加え、泡立てながら砂糖を3回に分けて入れます。角が立つまでしっかり泡立てておきましょう。

3.バターと砂糖を混ぜる
ボウルに室温に戻したバターとカソナードを入れ、白っぽくふんわりするまで泡立て器で混ぜます。
4.卵黄を加える
卵黄を一つずつ加え、そのつどしっかり混ぜ合わせます。
5.よもぎを投入
ミルクでふやかしたよもぎを生地に加え、全体になじむまで混ぜます。

6.粉類を加える
米粉とベーキングパウダーを合わせてふるい、ボウルに加えてゴムベラで粉っぽさがなくなるまで混ぜます。

7.メレンゲを加える(1回目)
メレンゲの半量を生地に加え、気泡をつぶさないように切るように混ぜます。

8.メレンゲを加える(2回目)
残りのメレンゲも加え、つやが出るまでやさしく切り混ぜします。

9.型に流し入れる
油を塗った型に生地を流し込み、表面をならします。中央を少しくぼませると均一に膨らみます。

10.焼成
180℃に予熱したオーブンで30~40分焼きます。竹串を刺して生地がついてこなければ完成です。


美味しく作るためのコツ
- よもぎは必ずふやかしてから使用
よもぎパウダーはそのまま入れると粉っぽさが残ることがあります。ミルクでふやかすことで香りがしっかり立ち、食感も良くなります。 - 砂糖の種類で風味が変わる
カソナードを使うとコクが増して香ばしい仕上がりになります。グラニュー糖に置き換える場合は少し多めにするとバランスが良いです。 - メレンゲは2回に分けて加える
一度に加えると気泡がつぶれてしまい、重たい仕上がりになりがちです。2回に分けることでふんわりとした食感をキープできます。 - 焼き時間はオーブンによって調整
表面が早く色づく場合は、途中でアルミホイルをかぶせると焦げを防げます。
まとめ
よもぎの香りと米粉のやさしい食感が楽しめるグルテンフリーのパウンドケーキは、体にやさしいだけでなく満足感のある仕上がりです。
自然な甘さで食べやすく、朝食にもおやつにもぴったり。メレンゲを工夫することで、米粉ならではのパサつきを防ぎ、しっとりとした口当たりを実現できます。
季節を感じるお菓子として、またちょっとした贈り物にも喜ばれる一品です。ぜひお好みのハーブティーやコーヒーと一緒に味わい、特別なひとときをお楽しみください。