バナナのやさしい甘みがふんわりと広がり、しっとり軽やかに仕上がるバナナパウンドケーキ。
特別な材料を用意しなくても、米粉やスペルト小麦粉、グルテンフリーミックス粉、薄力粉など、そのとき手元にある粉で焼けるのが魅力です。
体調や食事制限、家族の好みに合わせて粉を変えることで、食感や風味の違いも楽しめます。
ハンドブレンダーを使えば材料をなめらかに撹拌でき、短時間でムラのない生地が完成します。焼き上がったケーキは甘さ控えめで素朴な味わいながらも、バナナの濃厚な香りとやわらかな食感が特徴。
朝食やおやつにぴったりで、子どもから大人まで安心して食べられる定番レシピです。
レシピが生まれたきっかけ
もともとはグルテンフリーミックス粉で焼いていたバナナパウンドケーキがベースになっています。
その後、スペルト小麦粉や薄力粉でも作れることを試したところ、ふんわり仕上がって家族や友人からも好評でした。
粉を選ばず作れるので、冷蔵庫や食品棚にある材料で気軽に作れるのも魅力です。それ以来わが家で繰り返し焼いているレシピです。
材料(パウンド型/クグロフ型1台分)
- 全卵…2個
- バナナ…1本(約130g、完熟がおすすめ)
- なたね油…80g
- 砂糖…30g
- 好きな粉(スペルト小麦粉、グルテンフリーミックス粉、薄力粉など)…130g
- ベーキングパウダー…5g(グルテンフリーミックス粉を使う場合は6g)
- 塩…ひとつまみ
作り方の手順
1.下準備
粉類(好きな粉・ベーキングパウダー・塩)をふるい、オーブンは180℃に予熱しておきます。型にはオーブンシートを敷くか油を塗って準備します。
2.生地を混ぜる
ボウルに卵・完熟バナナ・なたね油・砂糖を入れ、ハンドブレンダーで撹拌します。ブレンダーを使うとバナナが均一につぶれ、なめらかに仕上がります。

3.粉類を加える
ふるっておいた粉類を少しずつ加え、ゴムベラで切るように混ぜます。粉気がなくなれば生地の完成です。

4.焼成
生地を型に流し入れ、軽くトントンとして空気を抜きます。180℃のオーブンで約30分焼きます。焼き時間はオーブンや粉の種類によって調整してください。
5.仕上げ
竹串を刺して生地がついてこなければ焼き上がりです。粗熱を取ってから切り分けてください。

工程③で、スライスした栗の渋川煮を加えています。しっとり美味♡トッピングはバナナプードル。お粉はスペルト小麦粉です。

アレンジのアイデア
- 栗の渋川煮入り
スライスした栗を混ぜ込むと、上品な甘さが加わり贅沢な仕上がりになります。 - チョコチップ入り
子どもに人気のスイーツ風に。クグロフ型に流すと華やかさもプラスされます。 - ドライフルーツやシナモン
お好みでドライフルーツやスパイスを加えると、香り豊かなアレンジに。
こちらの写真はチョコチップを加えています。ボトムはバナナプードル。クグロフ型で焼いています。お粉はスペルト小麦粉です。

美味しく作るためのコツ
- 完熟バナナを使うと甘みがしっかり出て、しっとり感が増します。
- 粉や油の量をきちんと計量すると失敗しにくくなります。
- ハンドブレンダーを使うとムラがなく混ざりやすく、時短にもつながります。
- ベーキングパウダーは粉の種類に合わせて調整しましょう。スペルト小麦や薄力粉なら5g、グルテンフリーミックス粉なら6gが目安です。
まとめ
「好きな粉で楽しむふんわりバナナパウンドケーキ」は、少ない材料で手軽に作れるのに、バナナの甘みとやさしい食感をしっかり楽しめる一品です。
米粉やスペルト小麦粉を使えばグルテンフリーや低フォドマップの食生活にも取り入れやすく、食事制限のある方にも安心です。
朝食としてコーヒーや紅茶と合わせても良く、午後のおやつにもぴったり。粉を変えるだけで仕上がりが変わるので、好みや体調に合わせてアレンジできるのも魅力です。
ぜひご家庭の定番レシピとして取り入れて、日常の食卓で楽しんでみてください。