カムート小麦

古代小麦カムートで作る香り豊かな手作りパン生地

焼き上がったカムート小麦の手作りパンを斜めに切れ込みを入れて並べ、カットした断面がふんわりと見えるやさしい色合いのテーブルの上の様子です
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焼き立てのパンをテーブルに並べると、食卓全体がふんわりとした香りに包まれます。
その中でも、古代から伝わるカムート小麦を使ったパンは、独特の風味と優しい甘みが感じられる特別な存在です。

カムート小麦は通常の小麦と比べて粒が大きく、たんぱく質やミネラルが豊富に含まれているため、食感がしっかりしながらも軽やかに仕上がります。今回は、こねる作業を省き、冷蔵庫でストックできる手軽な方法で仕込むパン生地のレシピをご紹介します。

毎日の暮らしの中で無理なく続けられるので、パン作りが初めての方にもおすすめです。

レシピのきっかけ

以前はパン作りといえば、粉をこねて叩き、発酵を繰り返すという工程に時間がかかる印象がありました。

仕事や家事の合間に毎回取り組むのは難しく、気づけばパン作りから離れてしまった時期もあります。しかし、冷蔵庫で生地を寝かせながら管理できる方法を知ったことで、パン作りはぐっと身近な存在になりました。

特にカムート小麦を使うと、粉自体の旨みが強いためシンプルな配合でも十分においしく、我が家ではこのレシピが定番になっています。朝食のテーブルに並べたり、ランチのサンドイッチにしたり、休日のごほうびパンとして楽しむことも多いです。

材料(約1本分)

  • カムート小麦粉 455g
  • ドライイースト 5g
  • 塩 5g
  • ぬるま湯 360g

シンプルな材料ですが、小麦本来の味わいをしっかり感じられるのが魅力です。水分量は粉の状態や季節によって変わるため、必要に応じて加減してください。

作り方の手順

1.今回はこちらのカムット小麦粉を使用しています。
大きめの保存容器にドライイーストと塩を入れ、ぬるま湯を加えてよく溶かす。

2.カムート小麦粉を加え、ゴムベラで全体を混ぜる。粉っぽさがなくなり、ひとまとまりになるまでしっかり混ぜる。

3.手袋をつけて生地を確認し、ダマが残らないように全体を馴染ませる。

4.容器にラップをかけて、40℃で45分ほど発酵させるか、室温でゆっくり発酵させる。

5.気泡が増えて生地が2倍に膨らんだら一次発酵の完了。乾燥を防ぐために再びラップをして、冷蔵庫に入れる。

6.冷蔵庫で8時間から一晩寝かせると、生地の風味が増し、焼き上がりの香りが一層豊かになる。

生地の使い方と焼き方

  1. 冷蔵庫から取り出した生地を好みの量に分け、丸めてベンチタイムを10分ほど置く。
  2. 成形後はオーブンの発酵モード40℃で20分、または室温で90分から120分かけて二次発酵させる。
  3. 230℃に予熱したオーブンで20〜30分焼成する。パンの大きさに合わせて時間を調整するのがポイント。
  4. 表面にクープ(切れ込み)を入れて焼くと、焼き上がりが美しく、クラスト(皮)がより香ばしく仕上がる。

我が家では生地を約300g取り、楕円形のコルプ型に入れて二次発酵させ、焼成時に熱湯を下天板に注いでスチーム効果を出しています。これによりクラストがパリッとし、クラム(中身)はしっとりふわふわに焼き上がります。

TOPの写真は、伊スペルト小麦酵母で焼いています。45g加水して生地を調節しました。

美味しく作るためのコツと保存方法

  • 生地は冷蔵庫で1週間保存できます。乾燥を防ぐため、ラップでしっかり覆うのが大切です。
  • 保存中に1日1回軽く丸め直すと、生地が安定して仕上がります。
  • 柔らかめの生地なので、成形の際には打ち粉を多めに振ると扱いやすくなります。
  • 焼き上がったパンは完全に冷めてからスライスすると、断面がつぶれずに美しい形になります。
  • 多めに焼いた場合はスライスして冷凍保存し、食べるときにトースターで軽く温め直すと焼きたてのように楽しめます。

アレンジのアイデア

  • クルミやレーズンを混ぜ込むと、食感や香りにアクセントが加わります。
  • オリーブオイルやドライハーブを加えると、料理に合わせやすい風味豊かなパンになります。
  • バターやジャムを添えずとも、小麦の甘みだけで十分においしいため、シンプルにそのまま味わうのもおすすめです。

まとめ

カムート小麦100%で仕込むパン生地は、香ばしいクラストとふんわりとしたクラムの両方が楽しめるのが魅力です。

冷蔵庫で発酵を進めながらストックできるため、好きなタイミングで成形して焼くだけで、いつでも焼き立てパンを食卓に並べることができます。古代小麦ならではの奥深い味わいは、毎日の食事を少し特別な時間に変えてくれます。

忙しい日常の中でも無理なく取り入れられる方法なので、パン作りに挑戦してみたい方はぜひ試してみてください。