アインコーン小麦

古代小麦ヒトツブコムギ100%で作る簡単ストックパン生地

※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。 パン作りや料理に役立った調理器具や食材を中心に、安心して選べるアイテムを紹介しています。記事をきっかけに、毎日の食卓が少しでも豊かになれば嬉しいです。

~こねずに短時間で仕込める、しっとり&もちもち食感~

小麦粉の中でも特に歴史の古い「ヒトツブコムギ(アインコーン小麦)」をご存じでしょうか。現代の小麦に比べて栽培量が少ないため、スーパーではなかなか見かけませんが、海外では「古代小麦」として人気が高まっています。


今回は、このヒトツブコムギ粉を100%使い、短時間で仕込めるストック用のパン生地レシピをご紹介します。こねる作業を省き、混ぜて発酵させるだけなので、パン作りが初めての方でも挑戦しやすいのが魅力です。

冷蔵庫で一次発酵を済ませておけば、食べたいときにすぐ成形して焼けるため、毎日の食卓に焼き立てパンを取り入れたい方にぴったり。しっとりとしたクラム(内側の生地)と、もちもち感のある食感をぜひ体験してみてください。

このレシピのきっかけ

ヒトツブコムギ粉を手に入れたとき、その素朴でやさしい香りを活かしたいと思い、保存のきくパン生地を考えました。市販のパンは保存料や添加物が気になることもありますが、自分で仕込んだ生地なら安心して食べられます。


最小限の材料だけで作れるのに、焼き上げるとしっとりしていて驚くほどもちもち。冷蔵庫に常備しておくと、朝食やランチ、夕食のスープに添えるパンとして大活躍します。思い立ったときにすぐ焼ける気軽さが、このレシピの一番の魅力です。

材料(作りやすい分量)

ヒトツブコムギ粉/アインコーン小麦粉500g
☆ドライイースト5.5g
☆しお5.5g
☆ぬるま湯360g

作り方の手順

今回使用したイタリア産ヒトツブコムギ粉です。

1.容器の準備
大きめの保存容器(タッパーやコンテナ)にドライイーストと塩を入れ、ぬるま湯を注いで軽く混ぜます。

2.粉を加える
ヒトツブコムギ粉を加え、ゴムベラで全体をまとめるように混ぜます。最初はぽろぽろしていますが、しばらくするとまとまりが出てきます。

3.しっかり混ぜる
ある程度まとまったら、手袋をしてダマが残らないように混ぜます。こねる必要はなく、生地全体が均一になれば十分です。

4.一次発酵
生地が乾かないようラップをかけ、オーブンの発酵機能(40℃で45分)または室温で約2時間置きます。

5.発酵完了の目安
体積が倍程度に膨らんだら一次発酵完了です。ラップをかけたまま冷蔵庫で保存します。

6.冷蔵庫で熟成
8時間から一晩休ませると風味が落ち着き、扱いやすい生地になります。ガス抜きは不要です。

生地の使い方

  1. 成形の準備
    冷蔵庫から生地を取り出し、必要な量を切り分けて丸めます。打ち粉をたっぷり使うと手にくっつかず、扱いやすくなります。丸めた生地は10分ほど休ませてから成形しましょう。
  2. 二次発酵
    成形した生地をオーブン発酵(40℃で20分)または室温(90分前後、冬場は最大120分)で発酵させます。生地が一回り大きくなれば準備完了です。
  3. 焼成
    オーブンを230℃に予熱し、20~30分焼きます。大きさによって焼き時間は調整してください。スチームを加えると、表面はパリッと中はしっとり仕上がります。

Topの写真は、スチームを入れて230℃20分で焼成しています。カットするとこんな感じです。しっとりもちもち食感のクラムで、とても美味しいです♡

美味しく作るためのコツとポイント

  • 生地は冷蔵庫で約1週間保存可能です。乾燥を防ぐためにラップをしっかりかけ、必要に応じて丸め直すと長持ちします。
  • 非常にやわらかい生地なので、成形するときは打ち粉を惜しまずに使うと作業しやすくなります。
  • 焼くときにスチームを加えると、クラムのしっとり感が引き立ち、外は香ばしく中はもちもちに仕上がります。
  • 焼きたてはもちろん、冷めても軽くトーストすると再び美味しさがよみがえります。

まとめ

    古代小麦ヒトツブコムギを100%使ったパン生地は、素朴でやさしい香りと独特のもちもち感が魅力です。

    冷蔵庫で一次発酵を済ませておけば、思い立ったときに成形して焼くだけ。忙しい日常の中でも、焼き立てパンを気軽に楽しめます。

    保存しておけるから、朝食にシンプルな丸パン、ランチにサンドイッチ用のバンズ、夕食にスープと一緒に添えるプチパンなど、幅広いアレンジが可能です。
    日々の食卓に「自家製パンのある暮らし」を取り入れてみませんか。