きゅうりを生地にたっぷり練り込んだ、夏らしい爽やかなフォカッチャをご紹介します。スペルト小麦粉を使い、消化にやさしく仕上げた低フォドマップ対応のレシピです。
バターのコクときゅうりのみずみずしさが絶妙に合わさり、朝食やランチ、おもてなしにも活躍します。トッピングには浅漬けきゅうりを加えて、見た目にも楽しいパンになりました。
レシピのきっかけ
夏野菜の代表格であるきゅうりは、サラダや漬物に使うことが多い食材です。
しかし、せっかくならパンにも取り入れて新しいおいしさを楽しみたいと思い、このフォカッチャを作りました。実際に写真をSNSで紹介したところ、特に低フォドマップ食を実践している海外の方から大きな反響をいただきました。
その声が励みとなり、今回はきちんとレシピ化してまとめています。
パン作りに慣れていない方でも、ホームベーカリーを使えば生地作りは簡単にできます。
これからパン作りを始めたい方にもおすすめのレシピです。
材料(フォカッチャ2枚分)
- スペルト小麦粉 320g
- ドライイースト 4g
- 砂糖 16g
- 塩 3g
- 無塩バター 40g
- きゅうりのすりおろし 120g
- ぬるま湯 72g
【トッピング用】
- きゅうりの浅漬け 1本
- オリーブオイル 適量
作り方の手順
1.ホームベーカリーで生地をこね、一次発酵まで済ませる。

2.生地を2分割し、ベンチタイムを10分とる。その後、長方形にのばす。

3.オーブンシートを敷いた型に生地を入れ、表面にオリーブオイルを塗る。浅漬けにしたきゅうりを輪切りにして並べる。

4.焼成中に浮き上がらないよう、トッピングのきゅうりはしっかりと押し込む。
5.二次発酵を40℃で20分行う。

6.190℃のオーブンで20〜25分焼き上げる。
焼き上がると、表面は香ばしく、中はふんわりとした食感に仕上がります。

アレンジの参考例
Topの写真は、ストウブの耐熱皿で焼いています。
陶器の型を使うと熱がじんわり伝わり、より柔らかいクラム(内側の生地)が楽しめます。陶器で焼くとフワフワの美味しいクラムになります♡

また、同じく夏の料理として、きゅうりを薄切りにして格子状に編み、サンドイッチのラッピングに使う方法もあります。見た目にインパクトがあり、イベントやおもてなしにぴったりです。
2018年夏は、低フォドマップ食きゅうり特集として、きゅうりを使ったお料理を作りました。写真はピーラで薄くスライしたきゅうりを、格子編みにしてサンドイッチを包んでいます。編んでいるので意外と食べやすいです。

さらに、きゅうりを使ったパンのバリエーションとして「野菜マフィン」や「きゅうりドッグパン」なども人気があります。フォカッチャと合わせて作れば、夏の食卓がより華やかになります。


美味しく作るためのコツとポイント
- きゅうりのすりおろしを加える理由
きゅうりには水分が多く含まれているため、生地に練り込むと自然な加水効果があり、パンがしっとり仕上がります。 - トッピングの工夫
焼成中に浮いてしまわないよう、カットしたきゅうりは少し力を入れて押し込むのがポイントです。 - 味わいのバリエーション
表面に岩塩を散らしたり、ハーブやチーズを加えると風味が一層豊かになります。ローズマリーやタイムを使うと爽やかさが増し、ワインのお供にもおすすめです。 - 焼き方の違い
陶器の耐熱皿を使えばふわふわの食感に、金属製の型なら表面がカリッと香ばしく仕上がります。お好みに合わせて型を選ぶと良いでしょう。
まとめ
夏の定番野菜・きゅうりを使ったフォカッチャは、みずみずしく爽やかな味わいが魅力です。スペルト小麦粉を使った低フォドマップ対応のパンなので、消化にやさしく、食べやすいのもポイントです。
すりおろしたきゅうりを生地に練り込み、トッピングには浅漬けを使うことで、ひとつのパンで2種類のきゅうりの食感を楽しめます。
冷蔵庫に余ったきゅうりを活用したいときにもぴったりで、夏の食卓を彩る一品としてぜひお試しください。